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ここ3週間くらい、ベトナム人のとび職人のみなさんの日本語教室では、毎回最初に挨拶代わりに定型の質問に沿って日本語で話す「はなしてみよう」のコーナーを設けております。
日時、曜日、その日の天気と予報を初めとして、いろんなことを言ってもらうようにしています。
最新の「はなしてみよう!」はこんな感じです。
一方的な授業は論外ですが、学習者に話す機会があるとしても、教科書通りでは忘れてしまいます。特にテストがあるわけではない私たちの授業では、すらすら言えることが最大の目的!
使う文型は似ていても、毎回状況が違いますし、同じでも口からスルっと出てくるくらい定着したらいいですよね。本人が言いたいことを、訂正しながら正しく言えるようにしていくという目的もあります。
数字に関してはさすが職人!というくらい、みんなバッチリ。数字の読み方を確認したときは、全員が合唱で完璧に言えて、こちらがびっくりしたくらいでした。
今日のテーマの1つは「天気予報」
今日はその中で「天気予報」にフォーカスしてみました。
天気予報は生活する上で必要ですし、特に現場で働く職人にとって重要な情報です。
すでに「晴れ」「曇り」「雨」は言えますが、変化する予報はどうでしょう?
実際見せて見たところ、ちょっとした記号が何を表しているのかまでは理解できてなかったようでした。
まず自分たちでどう伝えるか考えて発表してもらったあと、この矢印は「のち」というのだ、変わるという意味だと提示。すると軽く「お〜」とどよめき(?)が。降水確率は湿度だと思っていたようです。
「晴れのち雨」「雨ときどき晴れ」
を覚えたあとで、「最高気温」「最低気温」を練習し、週間天気予報の表を見て、指定の表示を見て予報を言ってもらいました。
「くなる」も練習したい
最初自分たちで言い方を考えて発表するとき、
「23℃から31℃になります」と答えた方もいました。それもナイス!
だったら「暑くなる」からの「暑くなりそうです」までやりたかったんですけど、今日は時間がなくて持ち越しました。
「〜くなる」は現場でも使いそうなので次回のテーマの1つにしようと思います。
「〜ので」はほぼ完璧
ちなみに「〜ので」はほぼ完璧に入りました。
「遅く寝たので眠いです。」
「先週は暑かったので,仕事は疲れました。」
と教えてくれました。
「から」ではなく「ので」にしたのは、現場で使っても違和感がないようにするためです。
「みんなの日本語」は「から」メインですけど、現場では「から」を使うと言い訳感や生意気感が出てしまいそうだと思いました。
言葉を受け取る側の感じ方も大事ですよね。