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「ゲンバの日本語」で指示が聞き取れているかがわかった
前の授業で、初めて「ゲンバの日本語」を使ってみました。
「ゲンバの日本語」の素材には動画と音声の2種類のデータがあるのですが、前回使用したのはユニット2の動画。初めて現場に来た実習生が、責任者からロッカーのこと、開始時間のこと、喫煙するときはどこにいくか、お昼はどうするか、作業が終わってからどうするかなど、いろいろ指示を受けるというものです。
動画には同じ内容でもレベル1とレベル2の2種類があり、難易度が違っています。学習者のレベルに差があるので、どちらを使うか迷いました。
すでに日常では仕事で現場の会話を実践中なので、ためしにレベル2を使ってみたところ、7名中2名が苦戦することになりました。
テキストの中にある、絵を使った○×問題の正解率がかなり低かったのです。
それは、動画の中の指導官の注意や指示内容が聞き取れていないことを意味しますので問題です。
また答える際、ひとりはテ形の表現を避けて答えたこともあり、もしかしたら、まだテ形がしっかり定着していないのかな、と思いました。レベル1の動画の中ではテ形はでてきませんが、レベル2はよく使われます。
そこで次の回では現場で使いそうな動詞を使って、もう一度テ形の授業をしたほうがいいのではないか、ということになりました。
すでに使える学習者にはちょっと退屈かもしれませんが、授業の構成は自由なので、疑わしい部分は遠慮無く復習したほうがいいかなと思った次第です。
問題点が浮き彫りになったのはよかったなと思いました。
念のためテ形を復習
テ形を復習したところ、二人とも動詞の活用自体はほぼ完璧に言えていました。となると、やはり会話に落とし込んでの練習でしょうか。
話せるようになりたいというモチベーションが高いので、こちらもなんとかあった授業をしたいと考えています。
授業の後で、苦戦していた一人から、会社から配られた現場での重点ルールというプリントの日本語が難しいから教えてほしいという依頼がありました。
プリントの中では、現場の職人が危険回避のためにどんなことをしているのかが読み取れました。現場では気になることがあった場合、速やかに監督などリーダーに報告するというルールがあることもわかりました。
指示の他にも自分から伝える重要な場面が存在することがわかったのは収穫です。近いうちに現場の状況を報告するというタスクも考えてみようかなと思います。